【初見】天気の子の感想と考察

2019年9月5日木曜日

アニメ 映画

t f B! P L
今期話題作の天気の子を先日映画館にて見てきました!
原作小説も既に購入しましたが、下手な先入観なしに感想と考察を書いてから、また深めていきたいと思っていますので、今回のブログは映画のみの感想と考察をズバリ書いていきたいと思います。
以降、完全にネタバレ含みますので、視聴後に閲覧ください。

起承転結はある程度できており、突っ込みどころはあるも見れる作品

曲はとても良かった。
OP、挿入歌、EDと全てに安定していた。
特に最後の陽菜と帆高が手をつないで空を飛んでいるときのRADWIMPSの『愛にできることはまだあるかい』はとても鳥肌たちました。
以前から歌とのマッチングに定評がある新海誠監督ですが、今回もとても良かったと言えるでしょう。これだけでも劇場で見る価値はあると思いました。
そして、曲によって明白にもたらされる起承転結が、落ち着いて物事が展開されている見やすい印象を与えました。
今回の曲目は
矛盾点とか2時間で粗を探そうとすればあります。
そこばっかり突っ込まないで許容できる心があると特にアニメは楽しめます。

曲の紹介を少し

RADWIMPS以外の女性の声に、これ誰?って思った方も多いでしょう。
私もです。
綺麗な歌声でしたからね。
三浦透子さんという女優さんだそうです。

女性の声が欲しいという野田洋次郎さんの声で、オーディションが行われ、選ばれたそうである。
とても透き通った歌声でした。


この予報で流れている曲は最高でしたね。
グランドエスケープという曲だそうです。
雰囲気最高です。
さて、物語について話を始めましょう。

人物背景は描かれないで終わった

女主人公の天野陽菜(ひな)。どうやらお母さんがなくなったらしい。
そして、小学生の弟の天野凪(なぎ)。
お母さんがなくなってから、二人暮らし。
なぜぇ?
今になって、児童相談所が訪問に来るとか、親族関係や学校とかでとっくに問題になっていると思いますが・・・
ま、今回の映画のテーマじゃない。その一言で片がつく。
気にしすぎてはいけないのだけれど、感情移入しにくいという心象は確かにと思います。

男主人公の森島帆高。離島から家出してきたそうである。
なんだか嫌になって・・・的な話らしいけど。
それ以降も理由という理由は全く描写されなかった。
退っ引きならない事情がないと、あそこまで家出し続ける理由が分からないけど、先程の一言で方がつく。テーマじゃない。ただの思春期ボーイなのさね。

天気の子になった謎の鳥居の正体は?

ここはね。いやね、テーマじゃないにしてもある程度は述べるべきものではあるべきだったとは思いますよ。
なぜ、あんなビルの上の鳥居が、天気を左右する鳥居なのか?
その辺の描写はあっても良かったんじゃないのかなぁ。
そして、あの魚。
あの魚は何なのよ。
愛らしい形してますよ。
動きもとてもとても滑らか。素晴らしい。
空に向かっていく、水の魚。
その魚が陽菜を取り囲み、帆高が陽菜を救うことを阻止しようとする。
あの雲の上の世界の理は、その真意は。
まさに、謎。想像の中へ、ということなのか・・・
天気を司る巫女はその代償として、人柱になるという伝説があるらしい。
伝説のシーンも結構駆け足だったので、初見だとなかなか理解が追いつかなかった。
その巫女を囲む魚たちは空の世界へと導く使者なのかもしれません。

ラブホとか銃等法違反とかは、うーん

ここは叩かれそうな要素ですよね。
いくら泊まれるホテルが現実的に限られているといっても、ラブホを映画で出す必要性があったのか、子供があのホテルなーにって聞いたら、大人が答えづらいではないか・・・
どこかの民泊でも手はあったとは思うけど、現実を大事にされる監督だからこそ、ラブホという選択肢にしたのでしょうね。
一方の銃の所持という部分は、そこに何を意味したかったのか、考える必要があるでしょう。
多少は本物と考えていたからこそ、陽菜を助けようとした時に使用したんでしょう。
帆高くんという未成年、身分証なしという補導されやすい環境での最強の防具ではあったんだと思います。
どうしても助けたい陽菜という存在を救うためには、他人を犠牲にしても構わない。
ただ、一度ごちそうしてもらっただけで銃を使ってまで・・・という感じは後になってしましたが、咄嗟の判断ですからね。今、この状況では勝てない。勝てる手段が銃しかなかった。そうなれば使うかもしれませんね。駄目元でもね。
そういう気持ちがあったから、銃をも使う意思はあったんでしょうね。
人に向かって撃つ度胸はなかったということなんでしょう。
銃は彼を守ってくれる唯一無二の存在だったんじゃないでしょうか。

須賀圭介は視聴者目線というか、一般人そのもの

須賀さんは代弁者だった。
言っていることは正論であることが多かった。
特に印象に残ったのが、帆高を追い出す場面。
もし仮に、陽菜が人柱として消えてしまったとして、それによって世界に平和がもたらされるのであれば、それは陽菜と関係がない人にとってはそれはいいことだろって言っていたと思う。
誰だってそうだ。
正義のヒーローには感謝こそするであろうが、ヒーローが死んでしまったからと言って、これと言って自分には影響はない。
ただ、ありがとうって言っておけばいいんだから。
帆高を捕まえようとした時だって、帆高の言っていることは普通に考えれば、何妄言言っているんだってなっておかしくない。
だから彼を責めてはいかんのです。
須賀さんは帆高の必死さによって、火がついたんでしょうね。
そして警察にタックルし、救おうと懸命に努力する帆高を助けた。
立派だと思いますよ。
そりゃ見ず知らずではなくなったけど、銃等法違反の未成年の男の子庇って、自分の人生不意にされたらたまったもんじゃありませんからね。
彼のとった行動は映画で見ると、かっこよくないと思うかもしれませんが、普通のことなんですよ。
だから、須賀さんに対しての共感を私は一番感じましたね。

ガバガバ警察官さん

警察の安井さんと高井さん(リーゼント野郎)。
しっかし、穂高も凪も逃すし、ガバガバすぎるでしょう。
リーゼント野郎は登場シーン多かったけど、ほとんど使えないシーンばっかりでかませ犬でしたね。

安井さんと須賀さんの会話は深いようで浅かったような、なんというかそこまで良いこと言ってないよな?須賀さんには響いたんかもしれんけど。
なぜ泣いたのか?
須賀さんの奥さんのために頑張れなかった自分と、全力で命をかけて陽菜を助けようとした帆高との違いを感じ、後悔の念が尽きなかったのか?
真相はわかりません。
小説を読みながら、考察を深めたいと思います。

三葉と瀧くん

この二人が登場してくるかもなぁって注目してたから、出てきてすぐに分かった。
前の映画の人が出てくるとなんか嬉しくなる感情をうまく使っていますよね。
二人は包み隠さず出してますからね。
ネットでちろっと見ちゃったんですが、他の二人と妹の四葉も出てきてるかもしれないみたいなので、次見るときは探してみます。

3年間東京で雨が止まない・・・ん??

代償がとんだ異常気象になってしまったなぁ。
そこまで突拍子のないものに、現実離れな代償にする真意はなんなんだろう。
しかも、東京は海に沈んでる描写は描かれているものの、そこまで困っている様子はない。
こんな感じに考えると、この3年間の雨の止まない期間は、帆高と陽菜が再開するまで続いたんだろう。
なにか、伝説的な言い伝え的な何かがあったに違いない!
EDで最後に陽菜が祈っていたのは、晴れてほしいということか、帆高に会いたいということか、はたまた両方か。。。
おそらくは両方なのではないだろうか。
会えてHappy End!っていうのは分かった。
須賀さんやおばあちゃんが、てめえらのせいじゃないよと自然の摂理だよ、自惚れんなよって言ってる。
現実社会的には、そう答えるべきであるとともに、フォローとしてもそう答えるべき。
フォローも完璧。
東京民も陽菜のせいとは微塵も思っていないだろう。
大半が伝説を知らない、知っているわけがないであろうし。
『大丈夫』という一言は、やはり何だかんだ皆生活できているということも表したかったんだろう。

夏美さん・・・

ちょっと気の毒に思ったので。。。
夏美さんって須賀さんの姪っ子設定だっけか?
愛人設定とこっちも勘違いしていたが、そんな設定必要だったのかは疑問符。
まあなんだって良いんですけどね。
夏美さんは帆高のために、前科一犯。
どうなっちゃったんだろうか、まぁ平和に暮らしているのかもしれないけれど。
集合写真には写っていたからね。
可哀想な登場人物になってしまった可能性がありますね。

まとめ

総論としては楽しかったですよ。
音楽とのマッチングこそ新海誠監督の醍醐味と言えるでしょう。
テンポもダレる部分もあるが、概ね悪くない。
100億円突破は素晴らしいですが、真価が問われるのは次回作ですね。
ワンパターン化はしないと思いますが、新海誠の真骨頂でもありますからね。
RADWIMPSと次回以降も組むのかも注目ですね。
変化の乏しい映画はダレますからね。
自然災害に関しては、九州の雨が映画超えレベルの雨でしたので、被害に合われている方は見たくなくなる可能性もあります。
その辺のメッセージも監督が届けてくれると皆さん助かるのではないでしょうか。
背景について考える必要はあると思いますが、下手に作者の意図を述べてしまうのは、そう見ろって言ってしまっているように感じます。
各々、映画の捉え方って違いますよね。それを皆が皆、感じ取って感想を述べて熱く語る。
それこそが映画の、文学の醍醐味だと思っています。
だから、監督のインタビュー等はあまり見ずに作品そのものを感じ取ってから、インタビューなどを見た方がいいんだと思います。
作品に対して個々が思ったことを述べてこそ、文学は深まると思います。
小説読み始めます!

プロフィール



✅3歳息子を子育て中の32歳のパパで理学療法士/大学院修了
✅副業目指してtwitterとブログを開始
➡️2019年4桁初収益☺️2020年2月200PV➡️3月1600PV➡️4月7000PV達成☺️
✅一条工務店と契約
✅amazon子育て巨人アニメ等雑記ブログ
ツイッター:

ブログ村クリックよろしくね!

PVアクセスランキング にほんブログ村

QooQ