こんにちは😁すらぱぱ(@slimechans)です。
今回、あの花・ここさけスタッフが贈る映画『空の青さを知る人よ』がアマゾンプライムビデオで放映開始されたこともあり、視聴してみました。
その考察と感想を書いていきたいと思います。
宜しくおねがいします。
※あらすじ以降、ネタバレとなります。
あらすじ
山に囲まれた町に住み、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日を過ごす17歳の高校二年生・相生あおい。
そんなあおいが心配でしようがない姉・あかねの二人は、13年前に事故で両親を失って以来、二人きりで暮らしている。
そんなある日。町で開催される音楽祭のバックミュージシャンとして、あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた、金室慎之介の名前が発表された。
過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。(C)2019 SORAAO PROJECT
予告編
脚本家について
脚本家は岡田麿里さん。
この人、2019年に私がハマったアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の原作者さんでした。
色恋沙汰の描写がリアルで、面白いなぁと思っていましたが、その人でした。
結論
なんかもやっとして終わった
うーっむ。その感想が一番強いんだよね。
心の葛藤を描いたアニメ映画だったのかなと思います。
13年前のしんのに恋してしまう相生あおい、ミュージシャンとしてビッグになると誓って東京に出たのに志半ばで地元に戻ってきた慎之介、両親を亡くしてから、ずーっとあおいを一人で育ててきたあか姉。
彼らが一歩進んでいくための映画というのがきっと本題なんだと思います。
さっぱりした性格のあおいだったから、最後のセリフ。。。
これもさっぱりした性格のあおいだからこそ、これで初恋も終わり!って感じで終われたのかなとも思いましたが、不完全燃焼感を感じる映画でした。
ストーリーを追っていきます。
なぜ『しんの』は現れたのか?
話の中でも、生霊?の高校時代のしんのは、自分自身でなぜ自分はここにいるんだろうと自問自答しています。
そして、クライマックスのあおいと空を飛んでいるシーンで、現在の慎之介が、あかねスペシャルと称したギターを封印から解いて、さらに前に進もうとしている、その思いから現れたんだと自分自身で話しています。
そして、高校時代のしんの(以下:しんの)は、あか姉と慎之介が話している車中で、慎之介が一歩前に進む決意を述べて、あか姉が慎之介のためにツナマヨおにぎりを作ろうかなと述べたところで消えます。
このシーンからも、ギターに宿った『しんの』の魂が、慎之介の気持ちを後押しするために現れたのかなと感じました。
で、何が言いたいのかというと
【あの花】と一緒で、大好きな人に幸せになって欲しいという気持ちに自分自信が気付き、それに向けて全力で走る姿をみているんだ
ということを感じたんです。
あおい自身が幸せになるためには、しんのに消えてほしくない。
でも、それを願っちゃうとあか姉は幸せになれない。それは嫌だ。
あおいにとって、あか姉はそれだけ大切な存在で、それは『大好きな人を応援する』というセリフからも感じ取れる。
映画の中で感じたテーマはこれだと思いました。
めんまのことを成仏させてあげるために頑張れなくて、花火で消えなかったあの場面を思い出さずにいられませんでした。
あか姉は諦めてなどいなかった
あおいは、自分自身があか姉の足かせになっていて、あか姉は我慢を重ねていたと思っていた。
あか姉みたいになりたくない!と心にもないことを言ってしまうあおい。
まっすぐで不器用なあおいのことを一番理解していたからこそ、それに対しての反応も希薄だったのかなと思いました。
そろそろ落ち着くかなと言った慎之介の背中を押したのもあか姉。
その後、涙したあか姉。
あか姉は、戻ってこようとしてた慎之介を止めた。
それが自分自身にとって辛い選択だと分かっていたのに。
でも、止めなかったのは、大好きな慎之介の夢を後悔で終わらせてほしくなかったから。応援したかったから。
まだ30代前半なんて、諦める年齢じゃないんだぞ!って、ここは凄え勇気をもらいましたね。
あか姉は、この映画の中で誰よりも強い人でした。
このインタビューにおいても30代の悩みや葛藤があって、この時期を書きたいと思っていたと、脚本家の岡田麿里さんはおっしゃっています。
そういうこともあり、見ていて30代のわたしには刺さる映画だったのかなと思いました。
タイトル【空の青さを知る人よ】について
井の中の蛙大海を知らずされど空の青さを知る
あか姉の好きな言葉
終盤、しんのとあか姉が出会い、話をしているシーンでしんのが、
やっと意味が分かった気がする。
ツナマヨじゃ昆布には敵わねえよな、空の青さを知っちまったら。
これをあおいのことだと読み解くあか姉。
世界のことは知らないけれど、あおいのことは大好きで、あおいのことは誰よりも理解しているあか姉。
あか姉にとっては あおい>>>しんの
そういうことだったんだなって。
空の青さっていうのは、あおいのことだったんだ。
それをあか姉と分かりあえたしんの。
いい話だなぁ。
あおいについて
あの眉毛は特徴的ですね。
泣いてないし!雨だし!とか、不器用でまっすぐで。。。
嫌いになれないですね。むしろキャラとしては好きですね。
ガンダーラもかっこよかった!
目玉スター2号
超平和バスターズ然り、こういうネーミング好きなんですね。
嫌いじゃないです。
厨二病心をくすぐるネーミングセンスです。
サブキャラたちもキャラが濃い
大滝さんみたいなサブキャラは大好きです。
よくいる悪い人キャラかと思いきや、めっちゃイイ奴でした。
イベントの協力も率先してするし、スグの恋心も気づいちゃうし、卒業してからも仲良しっぽいし。マジいいヤツ
大瀧さんも良い意味で、まっすぐな人なんだと感じました。
スグもマセガキ。
初恋相手はあおい。
それをはっきりとしんのに告げる、かっこいい。
イケメンです。
しんのとあおいが飛ぶシーン
表情豊かなあおいはめっちゃ可愛かった。でも、惜しい。。。そう感じました。
なんか、今ひとつ盛り上がりに欠ける形でこのシーンに突入したなと感じたんです。
最大の見せ場だったと思うんですけどね。
確かにあか姉を助けるためにしんのが飛び出していったのは、分かるんですが、何ていうか。。。
多分、テンポなんじゃないかと思います。
時をかける少女的なピッタリはまるシーンではなかった。
天気の子や君の名はみたいなピッタリ音楽のタイミングがハマっている映画を見てしまうと、やや欠けると思ってしまいました。
もやっとした終わり方
エンディングで写真描写的にワンシーンが綴られ、あおいが大学に進学したこと、あか姉と慎之介が結婚したことなどが分かったけど、これって賛否分かれる表現だなあと感じました。
心のなかで留めておいてもいいし、なんならワンシーン足し入れてもいいんじゃないかなとも思いました。
なんつーか、映画のラストの余韻が欲しかった。
ちゃっかり入っている大滝さんはすっかり美人になっていました。
まとめ
あの花と心が叫びたがってるんだを見た上で、感想をまとめると、次点。
あおいのキャラは好きだし、各キャラは個性的で惹かれるものがあった。
でも、あの花の音楽挿入シーンや、ここさけのクライマックスのシーンと比較すると盛り上がりに欠けた。
悪くはないんだけど、もう少し。そんな感じ。
あの花は好きでした。別にこの作品も嫌いじゃない。
惜しい!
そんな感じ!
0 件のコメント:
コメントを投稿