こんにちは😁すらぱぱ(@slimechans)です。
スクリーンタイム(スマホなどを見る時間)は2〜5歳の乳幼児は1時間以内に留めるべきであると『アメリカ小児科学会』が提唱しており、日本においても2時間以内に留めるべきであると提唱されています。
最近の研究で、スクリーンタイムが脳機能に及ぼす影響について書かれており、注目を浴びた論文があります。
今回は2つの論文内容に注目しながら、スクリーンタイムについての知見を広めていきましょう。
②スクリーンタイムはどうして長くするべきではないのかを考えられる
幼児期のスクリーンタイムが脳機能へ及ぼす影響
2018年にJohn S Huttonらが研究論文を発表しました。
対象年齢:3〜5歳(47名)で、スクリーンタイムが1時間以上の子どもたちのMRIでの脳画像を描出しました。
保護者には質問紙による生活調査を実施しました。
子どもへの認知テスト・保護者からの質問紙による回答とMRIの結果からある結果が出ました。
それが『大脳における白質の発達が通常より遅れている』という結果だった。
白質に関して、Huttonはこう述べている(参照サイト)。
白質は脳の様々な部分を接続しているケーブルと考えてほしい。ケーブルの接続がされていないと脳の処理速度が遅くなる。今回の結果では、脳全体でより無秩序で未発達の白質を持っていた。特に言語とリテラシー(読み書き能力)に関連している部分で顕著であった。
参照サイトでも、Huttonは述べているが、ひとつ注意することがあります。
スクリーンタイム自体が脳にダメージを与えているわけではないということです。
認知しておきたい大切なことは、『スクリーンタイムが、脳のネットワークを強化できる実体験の機会を奪っている』ということです。
本論文の結論としては、スクリーンタイムを長くしすぎるべきではなく、もっと遊べ!ということになります。
インターネット習慣が脳機能に及ぼす影響
今度は、東北大学の川島隆太教授の論文です。
この論文はインターネット習慣が子どもの脳機能に及ぼす影響について書かれている論文です。
対象年齢:5〜18歳の224名を対象とし、質問紙によるインターネットを行うかの生活習慣調査と知能検査・MRIを実施しました。
そして、3年後に知能検査とMRIを実施しました。
結果として、初回参加時に頻回インターネットを行っていた子どもは、より大きな言語性知能低下と関係していました。
また、『広範な領域の白質・灰白質発達的増加の少なさと関連している』ことが分かりました。
この部位は、言語処理や情動処理、実行機能や注意に関わる部分などと関わりを持つ部分が含まれています。
教授は、インターネット習慣の増加には注意が必要であると示唆しています。
参考:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20180710_04web_internet.pdf
まとめ
この2つの論文から分かることは、スクリーンタイムやインターネット習慣の増加は、脳機能に悪影響を及ぼす危険性があるということです。
これは、その行為そのものによる影響であることはまだ分かりません。
あくまでも、『関連性があるかもしれない』ということが分かったということです。
インターネットやスクリーンを見ながら過ごすことは、とても楽しいものですが、そればかりをしているのは子どもの発育に良い影響を必ずしも与えるわけではないかもしれないということを肝に銘じるべきなのかもしれません。
②その行為自体が悪いということではなく、その行為が実体験の機会を奪っている
③子どものスクリーンと関わる時間に関しては、大人のコントロールが重要ではないか
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