今回、アマゾンプライムビデオにて映画「老後の資金がありません!」を視聴しました。
コメディタッチの予告がたくさん流れてきて、時間があるから見てみるかと視聴した映画ですが、最後まで見てみたいと思えた映画でした。
映画「老後の資金がありません」は、現在サブスクでは、Amazonプライムビデオのみ視聴可能です。
キャスト
天海祐希:主人公の後藤篤子役。普通の主婦で、老後資金に悩む。
松重豊:篤子の夫で、建設業のサラリーマンだった後藤章役。会社が倒産し、失業する。
新川優愛:篤子と章の娘で、フリーターの後藤まゆみ役。おっとりした性格。
瀬戸利樹:篤子と章の息子で、大学生の後藤勇人役。家庭内のムードメーカー。
草笛光子:篤子の姑で、かつては和菓子屋を切り盛りしていた後藤芳乃役。
加藤諒:まゆみの結婚相手で、ヘビーメタル・バンドマンの松平琢磨役。
柴田理恵:篤子の親友で、パート先でも一緒に働く小林美佐子役。
若村麻由美:篤子の親友で、パート先でも一緒に働く山本恵美子役。
石井正則:篤子たちが働くスーパーの店長・中野役。
監督
前田哲監督。
代表作は
「こんな夜更けにバナナかよ」
「そして、バトンは渡された」
などがあります。
あらすじ
主婦の後藤篤子が老後の資金を貯めるために節約生活を送っていたが、舅の葬式代や娘の結婚式、夫の会社の倒産などでお金が減り続け、老後の資金が激減してしまうストーリー。篤子は、お金の問題に立ち向かうためにさまざまな奮闘をしていく。
感想と考察
コメディ映画であり、最後に感動を与える映画でした。キャストたちが一癖も二癖もあるキャストだらけであり、非常にテンポの良い映画でした。
憧れのバックに始まり、終わる映画
何とはなしに、見直してみたら最初に10万円で買えるバックが登場していましたね。
最後におばあちゃんのおかげで買うことが出来てよかったです。
冒頭からお金についてちょっと考えさせられる映画
あんまり葬式にかかる費用とか調べたことがなかったので、こんなにかかるんだー!と勉強になりました。
天海祐希演じる篤子さんの松重豊演じるちょっと天然感のある夫が、お金事情も知らずに葬式を工面すると言ってしまい、あたふたする篤子さん。
篤子さんの娘と息子が葬式めんどくせ〜感を出すところも非常に現実感のある感じでした。
東京に暮らしている夫婦で、50代の夫婦の貯金が700万円もあるので、結構お金がある家庭であると思いますが、それでもお金に困っている感があったので、かなり焦るなぁと思いました。
30代で貯金そんなないですし。あと20年くらいでお金が貯まるか不安になりましたね。
お葬式で思ったより人が来なかったり、お経がだんだんふざけ出して、香典やらのお金の話し出して、コメディ感たまんねえってなりました。
また、そこに襲いかかる娘の結婚と妊娠。
めでたいことだけど、お金事情に苦しむ胸の内がずーんと感じました。
更に追い打ちをかける松重豊さん演じる章さんの会社の倒産。
キャストに個性出過ぎ!
これはいい意味で、キャストに個性が出過ぎてて、いい感じでコメディ感が一層高まりました。
篤子さんの娘の新郎役の加藤諒とか個性強すぎだろ。
お金がないバンドマンっていうのも絶望感を感じさせましたね。
娘が結婚して、独立しても食料を自宅から持っていくあたり、現実感めっちゃありますね。
この場面で、娘がフリーターであることが判明。
結婚しても資産なさすぎてヤバいですね。
コメディ感がいい感じにところどころあるの好き
引っ越しの時のあのトトロ感のあるトラックとか、クスッと笑ってしまいましたね。
笑い声がつい出てしまう映画であり、ラストには感動を生んでくれるいい映画でしたね。
コンビニで新しくバイトし始めた篤子さんとその相棒的な存在を勤めた福島敦さん。
いい味出してましたね。
映画に出演していた芸人さんは多かったですね。
・葬儀屋役:友近
・セレクトショップの店員役:ピスタチオ
・刑事役:スリムクラブ
・コンビニ店員役:副島淳
トイレなどの修理など、無駄な出費がボンボン出ていく感じたまんないすね。
天海祐希さんの演技も面白さをより高めていました。
姑さんとの同居生活へ
姑さんとの同居生活が、勢いで始まりました。
仕送り9万円が浮き、章さんの妹夫婦から9万円の仕送りをゲットすることができました。
ここからは姑役の草笛光子さんの独壇場です。
「身軽が好き」という芳乃さんの発言から、引越センターが2台やってくる感じ。そして、スーパーでとんでもなく高い牛肉を買ってくる感じとか、高級レストランでの食事とか、まさに浪費家な感じを醸し出してました。面白かったです。
ヨガ教室という篤子さんの心のオアシスにも侵入する感じもたまんなかったですね。
嫁姑の関係が、この頃はまだ悪いというか、信頼関係がまだない状態でしたね。
結納金100万円という臨時収入もきっちり詐欺事件に引っかかってゼロにするあたりセンスを感じますね。
さらに篤子さんの親御さんも資産がほとんど残っていない。
外堀を埋めまくっているのは、非常に好感が持てましたね。
夫の就職先の話
松重豊さんと天海祐希さんの夫婦仲って素敵すぎて好きでした。
章さんのハローワークでの面談で、ぐいぐいっと現実を突きつける場面は面白かったです。
楽観的な章さんとぐいぐいっと突きつけてくる面談役の方。いいキャッチボールでした。
最終的には、元同僚の人の会社につけてめでたしめでたしだったのは、映画をハッピーに終わらせてくれて良かったですね。
篤子さんと姑:芳乃さんの仲
とある出来事で篤子さんと芳乃さんの仲は急接近しました。
良かったです。
良かったです。仲がいいっていうのは良いことですよ。
ラスト
芳乃さんの生前葬で、一気にハッピーエンド&感動話になります。
生前葬に反対の立場だった篤子さん。
生前葬に欠席したものの、狭心症となった芳乃さんが洗面所にニトロを置いていったと思い、生前葬の会場に駆けつけたが、おしゃれなペンダントにつけかえていた。
ベタな映画であれば、ニトロを飲んでハッピーといったところだが、うまい変化球に笑ってしまった。
そこからの芳乃さんの感動的な話。
笑いと感動を与えてくれる良い映画でした。
最後に篤子さんもバッグを買えて伏線回収。
最後の芳乃さんが篤子さんにかけた言葉
「人間、わがままに生きた方が勝ちよ」
という言葉は、ある種刺さる言葉でしたね。
最後は家を売り、シェアハウスに住まうことになった篤子さんと章さん。
こういうお金がなくても楽しく生きられるという生き方を提示しながら、メッセージをなげかけてもくれる。
とっても良い映画でした。
楽しかったです!
小説が原作の映画なので、気になる方は、小説も購入してみては?
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