こんにちは😁すらぱぱ (@slimechans)です。
今回は『映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち』の感想と考察を書いていきたいと思います。
『映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち』は2001年に公開されたドラえもん映画作品であり、藤子・F ・不二雄によって漫画化された大長編ドラえもんの作品で、第22作目の映画ドラえもん。
・ドラえもんをこよなく愛する子育て中のパパ
・ドラえもん映画で好きな映画は『銀河超特急』と『雲の王国』と『旧大魔境』
・新・旧ドラえもんともに見ています。
・早くプライムで復活して欲しいと切に願っています。
以降、ネタバレを含みます。
あらすじ
出木杉から鳥人の話を聞いたのび太は自分も空が飛びたいと自作の翼を作り、ドラえもんと共に裏山で練習していると逃げたピーコを追いかけるしずかに会い、手伝おうとすると鳥人の世界バードピアから鳥人の少年グースケが人間界に迷い込んでしまった。
グースケ自作の人力飛行機スノーグース号を一緒に修理し、グースケのテストフライトを見守っていたドラえもんたち。だが、グースケの墜落現場をジャイアン、スネ夫が目撃していた。
2人はスノーグース号につかまり、そのまま謎の穴に3人を追ってバードピアへやって来たドラえもんたちは正体を隠すため、ひみつ道具の「バードキャップ」で鳥人となり、人間界の鳥類を保護する「渡り鳥パトロール隊」の入隊テスト「イカロスレース」に挑むこととなる。
だがその裏では、人類を憎悪するカラス警備隊の長官ジーグリードが、人間界侵攻のために古代の怪物フェニキアを蘇らせようとしていた。
ドラえもんやグースケたちはバードピアを救うため、伝説の勇者「イカロス」と共にフェニキアに立ち向かう。
結局この映画のテーマは何?
今回のメインサブキャラが鳥人のグースケ。グースケは小さい頃のトラウマ(生まれてすぐに地上に投げ落とされた。)から、自分の翼で空を飛べないでいた。
で、結局飛べたわけだけど、その理由が『誰かを助けたかったから』。
誰かっていうのは、今回はのび太であったわけですが。。。
見直してみて、端的なテーマとしては『友情』と『人と動物(鳥)との共生』と『諦めないで頑張る』と言うべきところなのでしょうか?
のび太の自作の翼で懸命に飛ぼうとするシーン
馬鹿でもわかりそうな、日本の羽で飛ぼうとして飛べなかったのび太。
それでも、懸命に努力しているのび太に感動するドラえもん。
このシーンから、想起されるのは無駄な努力でも『一生懸命に努力すること』って素晴らしい。。。
なのでしょうか?
言うことを聞かないのび太ものび太だけど、知っていて説明不足なドラえもんもドラえもんだ。
ダルビッシュは言いました。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) June 11, 2010
のび太の努力する力を正しい方向へ導いてあげるべきだと思うけど、考えすぎてはいけない。
他意はないんでしょう。序章として鳥人間と出会うキッカケを作りたかっただけなんでしょう。
序盤にグースケがのび太の名前をきちんと知らないで、のび太のママがのび太のことを『のびちゃん』と言っているのを聞いて、『ありがとう、のびちゃん!』と言っているのは笑った。
PTSDがメインにしては軽薄
PTSDがメインにしては軽薄な設定である。
2001年と20年以上前の映画と考えると仕方がないことかもしれません。
PTSDとは
PTSD:Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害
→強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、心のダメージとなって、時間が経ってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるもの
症状としては、突然怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、眠れないなどの症状が出てきます。
現代の治療法としては、抗うつ薬や抗不安薬などの薬剤治療や持続エクスポージャー療法などがあります。
飛べたキッカケ
飛べたキッカケは、のび太が鳥人間になれるドラえもんのひみつ道具『バードキャップ』で空を飛んでいる間に、帽子が取れて落ちてしまっている途中で、のび太を助けるために!というところで飛べました。
特にグースケが懸命に飛ぼうと努力している描写はなく、ポテンシャルとして飛べる能力を持っていた。イカロスの心の声が聞こえ、自分は飛べると信じ、飛ぶことが出来た。
そんな簡単なものでもないだろうと思わざるを得なかった。
少し翔ぶことが出来始めていたとかその様な描写があれば良かったんではないかと思う・
全体的にこの映画は色んなことを詰め込みすぎて、浅い映画になってしまった様に感じました。
イカロスレース理不尽すぎる
人間界の鳥たちを保護する『渡り鳥パトロール隊』の入隊テストを兼ねた『イカロスレース』。
自分の翼で翔べないグースケは自作の人力飛行機スノーグース号で見事優勝した。
ドラえもんやのび太、グースケのママなど歓喜に包まれたのだが、、、
『自らの翼で完飛行したもののみを合格』
『人力飛行機は失格』
鬼畜にも程がある。大会規定の則って出場し、優勝したのを裁量で失格にされたのだ。現実で起こったら、スポーツにならないレベルの所業である。
グースケが自分の翼で翔ぶ展開に持っていくにしても、強引すぎるし非情すぎる。
グースケが渡り鳥パトロール隊に入隊すると都合が悪いから失格にしたというにしても、非情である。可哀想にもほどがあるよ・・・
良いではないか、次は自分の翼で翔べるようになったら『渡り鳥パトロール隊』への入隊を許可するとか言えば。
ジャイアンとスネ夫が『渡り鳥パトロール隊』に入隊したことも解せない。
一生、ここで暮らすつもりもないだろうに、なぜ入隊するねん!
ホゥ先生を助けるわけでもなく、一緒に捕まえられてしまうし、今回の映画は完全に引き立て役だった。
ジークリードは馬鹿なの??
人間界侵攻のために古代の怪物フェニキアを蘇らせることに成功したジークリード。
でも、フェニキアが自分の言うことに従うと思っていた彼は一体何の根拠を持っていたのだろう。。。
ドラえもんの間抜けな失敗もあって、フェニキアがパワーアップしてしまって余計に手を付けられなくなってしまったけれど、それは置いといて、ジークリードの目論見は幼稚すぎた。
フェニキアの倒し方が残酷極まりない
怪物フェニキアは巨大なタイムマシンに搭載されたショックガンでも倒すことが出来なかった。
その巨大タイムマシンを壊そうとしたのか、それに噛み付いていたフェニキア。
なんと、フェニキアはタイムマシンによって宇宙の彼方に飛ばされてしまったのだ。
おそらくフェニキアは即死だろう。
間抜けな描写によって、ギャグタッチな感じにしていたけれど、ちょっと残酷すぎる。
少なくともフェニキアに罪はない。
マジで桃太郎印のきびだんごとかで良かったんではないかと思う。
本作のドラえもんはマジで役に立たない・・・
フェニキアを倒すために出した道具が、『空気砲』や『ショットガン』。
当然勝てない。
スモールライトしようとして、しっぽでふっ飛ばされるドラえもん。
チート解決法なので、仕方がないだろう。
進化退化光線でフェニキアを退化させようとしたら、鳥人と揉み合いになり、誤って進化させてしまうドラえもん。
一応、フェニキアを倒したというか宇宙に飛ばしたのはドラえもんの力で面目躍如といったところなのだろうけど、物語を通してみた時には、マジで役に立っていないと感じましたね。
なぜ鳥と人間の共生をテーマにしたのだろう?
映画ドラえもん 雲の王国でも動物との共生をテーマに描かれました。
そして、今回は鳥オンリーでした。
気になってその時代の時事を調べました。
本作でも日本を象徴する鳥であるトキが飛んでいるシーンがありました。
絶滅の危機に瀕していたトキだったが、99年に中国から2羽のトキが贈呈され、1999年5月にはヒナが誕生し、優優(ユウユウ)と名付けられ、大ニュースとなり千円記念銀貨のデザインにもなったそうである(参考リンク:野生に戻ったトキ(下))。
2019年には日本で600羽まで増加している(参考リンク:wikipedia)。
ということもあるのかな?
何もかも中途半端な映画だった
テーマが多すぎました。
・ジークリードの人間界進出
・チーコいなくなっちゃう
・フェニキア退治
大きく振り分けられたテーマはこのくらいでしょうか?
かなり情報量が多すぎたためか、これ必要だった?と考えてしまう場面が散見されました。
そして、結局『人間と鳥は仲良く暮らそう』で終わりました。
ジークリードのその後も特になく、チーコの描写をそこまで描く理由もよく分からず。。。
消化不良と言うにふさわしい映画であったと思います。
かなり勢いで感想と考察を書きましたが、ツッコミどころが多い映画でした。
これ、評価分かれるのかな?
映画の売上
映画の興行収入は、30億円。
正直、結構素晴らしい興行収入である。
その当時の歴代興行収入で上位である。
その年は、千と千尋の神隠しが7月に公開されていて、この映画が3月であり、タイミング的には良かったですね。
まとめ
グースケは飛べるようになって良かったね。
鳥や動物との共生しようね。
うーん、、、やっぱり消化不良この上ない映画だったね!
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